北九州テコンドー道場ブログ

ITFテコンドー北九州道場のブログです。

指導

テコンドー総合本に指導について

『師匠は弟子に何も期待してはならない』とあります。

しかし、教えている方も人間なのでこれだけ教えたからここまでにはなってほしいというのがあります。
プレッシャーをかけたくないので、普段あまり言いませんし普通の子は習得具合は異なれど序々に上手くなっていきます。

しかし、中には数年たっても全く上手くならない、かといって練習を頑張ってるわけでもない人もいます。一生懸命がんばっているのなら、いくらでも教えようがありますし、いくらでも練習に付き合います。

全く上手くならない子の指導は何かもうザルで水をすくっているような徒労感があります。無駄なことをしているんじゃないかと思ってしまいます。あきらめることができるなら、どんなに楽でしょうか。

私も運動神経が鈍く師範から黒帯にはなれないと言われたことがあるので、できない人の気持ちはよく分かります。しかし、私は何としても上手くなりたかったので本部内弟子時代は1日5時間、週6日の練習をがんばって乗り切りました。3年半後には無事、黒帯になりました。

本当に苦しくつらい日々でしたが、がんばることの大切さ、努力すればたいていの事は乗り切れることを私は身をもってよく知っています。

高校ですとテストで点数が悪いと落第、退学があります。

私はテコンドーを始めて12年になります。今まで何十人も教えてきたし、テコンドーの練習をする人を何百人も見てきました。しかし、何年もやってて全く上達しない人は始めてみました。

数年以上前ですが、できない技があって師範から激しく叱責されたことがあります。技ができないことでなく練習すれば誰でもできるのにできないという練習への取り組み方を注意されたのだと解釈しています。その技は今ではもう練習して苦手ではなくなりました。

私は仕事の休みが月5回ほどです、テコンドーの練習も月5回です。休みの日に指導を行うことが多い
ので、仕事もテコンドーも何もない日は月に1度あるか無いかです。

仕事以外のプライベートのほとんどをテコンドーに費やしています。旅行にいくこともできませんし、犠牲にしているものもかなりあります。それだけ一生懸命やっていてもいわれのない理不尽な事を言われたりします。

むくわれない努力ほどやる気をなくすものはありません。

これだけ教えてるんだから、ここまでは上手くなれと思うのは私の傲慢でしょうか?テコンドーがしたくて練習がしたくて道場へきてるはずなのに、怒られようと練習しない。いつまでも弱点を克服しないというのは、どういう事でしょうか?やはり私には理解できません。