北九州テコンドー道場ブログ

ITFテコンドー北九州道場のブログです。

2/4(金)本日の練習 ~タングン型を集中的に練習

この日の練習参加者は、少年部3名、大人3名でした。

大分寒さが和らいできました。先月は、いくら動いても体が温まりませんでしたが昨日は少し動いたらあまり寒さを感じないぐらいでした。

今回は全体練習前に、なわとび、馬跳び、腕立てふせ、腹筋・背筋、ブリッジをしてから四つんばいの状態から膝を伸ばして足を上げて止めるっていう体の裏側のトレーニングをしてから全体の練習に入りました。

準備体操をしてから、いつものフットワークの練習。ストレッチ、ミット蹴りでネリョ・チャギ、トルリョ・チャギ→パンデ・トルリョ・チャギ、スローキックでパンデ・トルリョ・チャギをしました。

そして、壁について蹴りをして短めの休憩をはさんで、基本動作、型を練習しました。

基本動作は、まずコンヌンソギで前進してから、コンヌンソ・カウンデ・パロチルギとノプンデ・パロ・チルギ。ニウンチャ・ソギで前進してから、ニウンチャソ・パルモ・テビマッキをしました。

タングン型を早く覚えてほしいので、今回はタングン型を重点的に練習しました。号令をかけながら、1つ1つの動作をしました。

やはり、皆サンパルモ・マッキでつまづきます。コンヌンソ・ノプンデ・パロチルギを3回してからサンパルモ・マッキをする時に回り方が分からなくなるみたいですが、基本は基本動作のトラソといっしょです。

違うのは、前足を軸に180°回るところをさらに90°よけいに回るだけです。

サン・パルモマッキのサンは漢字で書くと「双」です。すなわち、2つのパカパルモ(手首の外側)で受ける動作です。

また、色帯の型はチュンム、ファランを除くと全て左右対称です。なので、タングン型は21動作ありますが、実際は10~11動作覚えればいいだけです。

覚えてしまうまでは大変ですけど覚えてしまうと以外とすんなりできます。また、タングン型を覚えてしまうとトサンもウォニョも動き方(演武線)は同じです。

なので、型の最初の壁をがんばって乗り越えましょう。

色帯の型は全て右足を軸に左から動いていきます。ユルゴ(5級)は左手を肩の前に伸ばす動作から始まりますがそれ以外の色帯の型は、マッキ(受け)から始まります。

タングン型を映像で確認したい人は、こちら(→http://www.youtube.com/user/365taekwondo#p/u/66/1LqtK3LkU3w)を見て下さい。

市川副師範のブログ内の動画です。リズムは現在と多少違いますが、正面・左右・背面からの映像がありますので、覚えやすいと思います。

型の後は、ヨッチャ・チルギでミット蹴りをしました。

少年部はここで終わり、成年部はその後、黄帯は引き続きタングン型、緑帯以上はミット蹴りをしました。

型はまず、順番を覚えること、その後はひとつひとつの動作で力が入るようにすることです。

型を昇級審査のためだけでやる人もいますが、型は動作の緩急(力の出し入れ)、リズム、呼吸、バランスなど様々な練習になります。

型をやった後にすずしい顔をしている人は、動作に力を入れることができていません。本来、型の練習はキツイんです。3回ぐらい連続でやると呼吸は乱れます。

型を連続でやることでスタミナの練習にもなります。また、組手で姿勢が悪い人、バランスが悪い人はやはり型がちゃんとできていません。

全日本の組手の上位者が型でも入賞していることからも型の重要性、効果が分かると思います。全日本チャンピオンにはトータルの能力が高くないとなれないと思います。

すなわち、型でも上位入賞できるぐらいじゃないと組手で勝てないと思います。東京にいたときに様々な人を見てきましたが、組手は優勝するけど型は1回戦で負けるって人を僕は見たことがありません。

組手が強い人は、型のレベルも高いんです。考えてみれば当たり前ですね。決められた動作ができないのに、自由に動く組手で勝てるはずがないんです。

審査も最初は型からです。型が大事なんです。型がイヤって人がたまにいますが、武道と格闘技の違いは型があるかどうか?です。

型を覚えるのがイヤな人は、テコンドーをする意味がないと思います。思い切り叩いたり、蹴ったりできるボクシングやキックボクシングでいいんじゃないかなって思います。

誤解をあたえるといけないので、あえて言いますが、もちろんボクシングもキックボクシングも素晴らしい競技です。武道と違い、型がないだけで、身につけるのが容易なわけではありません。

組手は相手との相性や使う技によって、試合で力を発揮できずに負けることもあります。でも型は常に100%の力を発揮できます。

地方だと型は順番覚えて、あとは回数をこなすだけってところが少なくありません。僕から見てもリズムが悪かったり、体重移動がなかったり、動作の瞬間の加速がなかったりと注意したいところがたくさんあります。

それに気づいてすらいないのが、もったいないなと思います。

型で組手が強くなる。遠回りのようで、それが一番近道です。