北九州テコンドー道場ブログ

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『モンスターペアレント』

モンスターペアレント』ってドラマを見ました。少し以前に放映されてた米倉涼子さんが主演していたドラマです。

現在、教える立場なので、このドラマを見ていて大変怖いと感じました。

保護者が不平・不満があると先生に一方的に電話やメールで、文句を言ってくる。それが駄目だと思うと校長先生などもっと上の立場の人間に文句を言ってくる。

その指摘が至極正当な事であれば、こちらも誠実に対処しようと思いますが、非論理的な上に一方的な思い込みやただの我がままであることがほとんどです。

文句を言う前に、どういう事なのかを当事者に聞いてその上で納得いかないことがあれば話しあうっていうのであれば全然かまわないんですが、いきなり文句を言うっていうのは社会人としてどうかと思うし、コミュニケーション能力がないのかな?って思います。

最近は、こういうマナー、常識がない人が世の中に増えているみたいです。

うちのクラブにはいませんが他の道場で理不尽な要求をしてくる保護者の話を聞いたことがあります。


また、昨日見た何かの番組で乙武広匡さんが「学校が臆病になっている」と仰っていました。

例えば、
・学校ではバレンタインのときにはチョコをもらえない人が傷つくからチョコを渡してはいけない
・授業で植えた野菜を食べておなかをこわしたら、問題になるから学校では食べさせない
・離婚などで両親がいない子がいるから、お父さん、お母さんといわず、「おうちの人」と呼ばなければいけない
などです。

はじめ聞いたときは、やりすぎじゃないか?とも思いましたがマナー、常識がない人が増えたので結局防衛策で学校側も防衛線を張らないとしょうがないみたいです。

乙武さんも言ってましたが、僕も「ちっちゃい挫折」は必要だと思います。傷つくのを恐れては何もできません。世の中、自分の思い通りにいくことの方が少ないし、失敗したときにどう対処するか、どう立ち直るかが重要なのであって、そういう機会をうばうのは、結局子供のためにならないと思います。


そして、一番怖いのは、モンスターペアレントという存在が世間に認知されたせいで正当な意見でも言いづらくなったことです。

常識のある真っ当な人ほどこんなこと言ってはいけないんじゃ?と思います。一方、モンスターペアレントは自分の事をモンスターペアレントと思ってないそうです。

僕は建設的で論理的な意見であれば、どんどん言ってほしいと思います。